プロフィール

国内外の船主、用船者、保険会社、P&Iクラブ、救助業者等を代理して、海難事故対応を中心に活躍している。国内事案はもとより、海外事案への対応についても豊富な経験を有する。 一般的に海難事故対応には複眼的視点が必要になる。そのため、純粋な法的観点から依頼者にアドバイスを提供するだけではなく、各技術分野の専門家等の知見を踏まえた上でのトータルでのサポートを依頼者に提供することを信条としており、日頃から船舶・港湾・貨物等の各分野の国内外の専門家と密接にコミュニケーションをとりながら事案の対応に当たっている。さらに、経営コンサルタントとしての経験を生かした戦略的観点からの助言も行う。
各種海事事件に関して、日本での訴訟（船主責任制限事件を含む）、仲裁、差押え等について数多くの経験を有する上、海外での訴訟、仲裁、調停の経験も豊富である。近年では、英国、ドイツ、ギリシア、ブラジル、米国、南アフリカ、モーリシャス、リビア、シンガポール、ブルネイ、中国、韓国での訴訟や仲裁等を担当し、各国の海事弁護士との間で密接なネットワークを構築している。
海難事故対応に加え、用船契約、造船契約、船舶取引、船員関係、その他国際商取引についても数多くの事件を担当しており、それらに関する訴訟や仲裁への対応のほか、各種契約書の作成支援を行っている。さらに近年では、船員を含む外国人の刑事事件・行政事件にも携わっている。
また、行政官としての実務経験があり国や地方自治体の実務に精通していることから、国や地方自治体を含む公的機関からの依頼で港湾や海岸に関連する事件への対応や、外国政府からの依頼で各種紛争の対応をすることもある。

経歴

2004年3月	東京大学法学部卒業
2004年4月	経済産業省勤務
2008年1月	外資系コンサルタント会社勤務
2012年3月	東京大学法学政治学研究科法曹養成専攻修了
2013年12月	司法研修所修了　弁護士登録（東京弁護士会）66期
2014年1月	岡部・山口法律事務所入所
2019年9月	日本船主責任相互保険組合出向（〜2020年3月）
2024年2月	英国（イングランド及びウェールズ）弁護士（Solicitor）登録

役職・資格

海事補佐人、英国（イングランド及びウェールズ）弁護士（Solicitor）

得意分野

海難事故全般（船舶衝突、油濁、火災、座礁・沈没等）、海難救助、契約書作成及び契約紛争（傭船契約、造船契約、曳航契約、船舶取引、船員関係等）、保険、国際商取引、倒産・外国倒産、独禁法、行政関係（国、地方自治体、外国政府）、刑事事件

取扱実績

2014年 ブルネイ海軍巡視船と自動車専用船の衝突事故への対応
2014年 ブラジルにおける貨物船座礁事故及び貨物求償事案への対応（英国仲裁）
2017年 米国駆逐艦とコンテナ船の衝突事故への対応
2018年 鹿児島・沖縄における油濁事故への対応
2019年 フィリピンにおける自動車専用船の火災事故への対応
2019年 リビアでの座礁事故への対応
2020年 モーリシャスでの大規模油濁事故への対応

著作

• "TOMAC Arbitration Award (Case no. 2015013/2015016): What can sellers claim where buyers don’t take over the vessel under NIPPONSALE 1993?" WaveLength, JSE Bulletin No. 62 (p.20〜31) (2017)
• 「外資規制法の構造分析　−安全保障を理由とする投資規制の比較法的分析と事例研究−」東京大学法科大学院ローレビュー第6巻　127頁（2011）
• 「大学の自治に関する試論　–社会・正当性・構造–」同第7巻　66頁（2012）