海事

海事イメージ
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貨物求償・防御(カーゴクレーム)

海上・航空・陸上の運送途中に滅失・損傷した貨物の損害賠償の事案の取り扱いが多いのも当事務所の特徴です。事故発生の段階から最終的な解決を見据えて依頼者と連携することも多くあります。また、貨物保険会社と定期的な勉強会を行い、事案の実情に応じた最善の事故処理について日々研究しています。大型船で衝突・座礁・火災・沈没・転覆等の事案が発生すると荷主も多数に上り事案処理が極めて複雑となりますが、当事務所では国内外の多数の荷主やその貨物保険会社から依頼を受けて事案の処理を行っています。

船舶の衝突・座礁・火災・沈没・転覆等の海難事故

これらの事案では、国境をまたぐ多数の利害関係者間で複雑な法律関係が発生します。請求権や証拠の保全、有利な管轄の取得等の初動対応によって、得られる最終結果が大きく異なってきます。当事務所では、条約や国内外の法律の知識だけでなく、海難事故処理の豊富な経験・実績に基づき、かつ諸外国の法律事務所とのネットワークにより、初動から事案解決に至るまで迅速かつ適切に対応しています。

傭船契約上の紛争

傭船契約をめぐる渉外的紛争の解決も当事務所が得意とする分野です。国内外の法律が関係するため、紛争が発生した場合には、示談交渉から仲裁による解決に至るまで、各国の弁護士と協力しながら対処しています。また、そのような紛争解決の経験を生かし、傭船契約締結時に、紛争が発生しにくく依頼者に有利な文言をアドバイスしています。加えて、長年にわたる海事分野での経験から依頼者の業態に適合した傭船契約への調整も助言しています。

船舶差押

海事関係債権の請求をする際に威力を発揮するのが船舶の差押えです。一方で、船舶の運航を裁判所の命令で差し止められた船主にとっては大変な痛手になります。どちらの立場でも極めて迅速な対応が必要となります。日本国内での差押え案件ももちろん多数行っていますが、船舶差押えは日本国内だけでなく世界中のどこでも行われます。債権者側での差押手続、船主側での解放手続の両面において世界各国の弁護士と連携して対応しています。

救助・船骸撤去・油濁・廃棄物処分

海難事故が発生した場合、船舶、積荷等の財貨の救助、環境損害防止軽減のための流出油防除措置、財貨が全損になった場合には船骸撤去や積荷の廃棄処分等の問題が発生します。当事務所は、それらの事案について、初期対応から救助・船骸撤去等の契約交渉、実務的な助言、紛争発生時の示談交渉、仲裁による解決等に関して豊富な知識、経験、実績を有しており、必要に応じ、救助等を専門とする弁護士と専門家が緊急対応チームを組んで対処します。

客船事故

客船での事故が発生すると多数の乗客の生命・身体・財産に関わる問題が生じます。そのような事態が発生した場合の対応についても当事務所は数多くの取扱実績を有しています。

海難審判

海難事故案件には海難審判が関係する場合も多く、ワンストップでの対応が可能です。海難事故について過失のある海技免許等の所有者に対しては、懲戒を行うため海難審判が開かれます。当事務所では海難審判補佐について多数の実績があります。元船長の海事補佐人と連携して依頼者に最良の結果となるように対応しています。

運送約款

船荷証券裏面約款をはじめとした各種運送約款の作成や改訂についても豊富な実績を有しています。多様な形態の事故に対応した豊富な経験を活かし、約款の解釈等についてアドバイスを行うとともに、研修会を通して、条約や国内外の法律および裁判例の研究結果、最新の動向等に関する情報・アドバイスを提供しています。

船舶売買

船舶売買契約締結の際の助言はもちろん、売買において紛争が発生した場合の解決および国際仲裁案件も取り扱っています。船舶売買には傭船契約等の知識・経験も必須であり、各種法律関係を見渡した広い視点で漏れのないアドバイスを心がけています。

造船契約

造船契約をめぐる問題も多数取り扱っています。造船契約そのものはもちろんそれにまつわる融資関係や担保関係の契約についてのアドバイスを行なっています。また、新造船の製造上の欠陥に係る紛争に限らず、船舶の検査・修繕工事に伴う紛争の交渉・仲裁の案件も取り扱っています。